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De-inking

紙を美白する!?

印刷用紙などで見かける「再生紙」は、資源回収で集められた新聞や雑誌などからつくられています。その古紙からインクを取り除き、再び白いパルプに戻すのに用いられているのが「脱墨剤」です。日華化学は脱墨剤のトップメーカーとして、日々進化する様々なタイプのインクを研究しています。

脱墨剤で、古紙が生まれ変わる!

回収された古紙は、脱墨剤を含んだあたたかい水とともにかき混ぜられ、砕かれ、液状になります。すると、脱墨剤の力でインクが紙から剥がれ落ちてきます。同時に空気を送り泡立てると、インクが泡に吸着し、真っ黒な泡ができます。その泡を取り除けば、再生紙のもととなる「再生パルプ」が完成します。
脱墨されたパルプは、新聞紙、トイレットペーパー、本など、身の回りのさまざまな紙製品にリサイクルされています。

進化するインクに挑戦。

最近の雑誌などでは、省エネで環境に対応した「UV硬化型インク」という、 とても濃くて硬いインクを使った印刷物が増えています。 そこで日華化学では、このUV硬化型インクに対応した「キャタライザー型脱墨剤」を開発しました。実はこれにより従来の印刷物も、これまで以上に良質な古紙として再生することができるようになりました。日華化学ではこれからも、多様化するインクや用紙に対応する、より優れた脱墨剤の開発に挑戦していきます。

こんなにある、日華の技術