帯電防止
いたずら好きな静電気!
下敷きをこすって頭の上に乗せると、髪の毛が持ち上がったり、乾燥した冬にセーターを脱いだり、ドアノブに触れたときにバチッとしたり、スカートがまとわりついたり。私たちの生活のいろいろな場面で、こうした静電気をおさえているのが日華化学の「帯電防止剤」です。
静電気は、電気がたまってできるもの。
繊維や樹脂は、電気を通しにくく、電気をためやすい性質があります。こうした物質をこすりあわせたり、くっつけたりすると、それぞれ電気を帯びて静電気が発生します。例えば髪の毛と下敷きをこすり合わせると、髪の毛にはプラス、下敷きにはマイナスの電気がたまり、静電気が発生します。するとお互いが引き合い、髪の毛が持ち上がるのです。
保湿で静電気を防げる?
帯電防止剤は、これを2つの方法で防ぎます。ひとつめは、電気を中和させる方法。プラスになりやすい物質にはあらかじめマイナスを、マイナスになりやすい物質にはプラスをくっつけて静電気を防止します。
もうひとつは、電気を水に逃がす方法。水は電気を通すので、物質がためこんだ電気を水の中に逃すことができます。しっかり保湿していると、ドアノブを触っても静電気は起きません。
私たちの生活に欠かせない帯電防止
帯電防止技術はシャンプーやトリートメントに活かされ、静電気で髪が広がったり、絡まりやすくなったりするのを防いでいます。またストッキングや衣服にも使われ、衣服が肌にくっつくのを防ぎます。
ほかにも、繊維や紙をあつかう工場では、静電気はほこりを吸着したり、布や紙同士がくっついたりとトラブルの原因になるため、帯電防止剤は欠かせません。
生活をより快適に。
医療業界では新素材の開発が進み、とても細い繊維のフリースが開発されるなど、帯電しやすいものが増加しています。また、私たちの髪も千差万別。太さや量、ダメージなどに応じて、どんな状態の髪でも美しく保てる技術が求められています。日華化学は、積み重ねた帯電防止技術をもとに、お客様の要望にも次々に対応していきます。